その歴史は古く、徳川家から久遠寺弘通所（日蓮宗の布教所）に定められ、江戸十大祖師随一といわれる名刹・法苑山 浄心寺の塔頭（たっちゅう＝寺内寺院）のひとつとして日善上人が開山、延享年間（1740年代）に創建したと伝えられています。
今日に至るまでの間に関東大震災、太平洋戦争などあまたの災難をくぐりぬけてきましたが、東京大空襲の際にすべての伽藍が焼失。昭和25年に山梨県（旧）南巨摩郡増穂町小室・妙法寺七面堂を移築しましたが老朽化のため、平成26年新本堂及び納骨堂を建立しました。
境内には有形民俗文化財の淨行菩薩立像と水盤があり、寛政10年（1798年）久源広誉が寄進したとされる石造の立像は、患部をたわしで洗い祈願すると病気が治るという信仰から、通りがかり手を合わせる人も多く見られます。
宣明院のある深川はかつてかの松尾芭蕉が庵をかまえ、伊能忠敬が隠居し、渋沢栄一が暮らしたという、歴史と文化の町です。江戸の情緒と下町の風情を随所に残しつつも都心からのアクセスが良く、洗練されたオシャレな店舗が多数点在し、近年はカフェ巡りをする若者らが多く訪れ、衣食住が充実した都内屈指の人気エリアとなっています。
平成10年時点では 371,955人 でしたが、15年には 401,998人、20年には 446,307人、25年には 480,271人、30年には 513,197人と増え続け、令和３年現在 526,301人 と、この23年の間に15万人以上も江東区の人口は増えて続けています。
さらに老年人口（65歳以上）に限っては 50,558人 ⇒ 65,473人 ⇒ 80,946人 ⇒ 96,055人 ⇒ 110,455人、令和３年現在 112,835人 と倍増。
ただし、それ以外の全世代でも人口は増えており（15歳未満で 43,035 ⇒ 67,437人、15～64歳で 269,919 ⇒ 346,029人）少子高齢化の昨今にもかかわらず他の地域より移り住む若い世帯が多い実情が見て取れます。
元禄11年（1698年）幕府によって埋立てられ、町屋が開かれましたが、後に名主・平野甚四郎長久の姓から平野町とされたのが始まりといわれ、『南総里見八犬伝』で有名な滝沢馬琴誕生の地としても知られています。
町内には木場公園があり、緑豊かで閑静な住宅街として人気が集まっています。
仙台堀川と大横川に囲まれており、春は川沿いの見事な桜並木を目当てに多くの人が訪れます。
元々横浜出身である私が、若いうちから山梨の寺院に預けられ日蓮宗僧侶としての修行を重ね、昭和38年よりこの深川・平野の地で由緒ある宣明院をまかされるに至ったのは、ひとえに「ご縁」の一語に尽きます。
いわゆる“よそ者”の私に多くの檀信徒様、深川地域のご関係者皆さまが惜しみないご協力、ご支援をくださいました。
そのご厚意に対する感謝の気持ちを常に忘れることなく、今なお日々の務めに邁進しております。
宣明院のある江東区においては近年、人口流入による深刻な墓地不足が課題と言われており、私の立場で一体どのような地域貢献ができるかを考えた末、納骨堂を新たに建立いたしました。
まだまだ不安の尽きない世情ではございますが、是非地元深川にお住まいの皆さま、江東区近郊でお困りの皆さまにとりまして、少しでも心安らぐ場所のご提供に繋がりましたら、これほど嬉しいことはございません。
宣明院前住職 安藤 海徹
宣明院では一般墓所のお檀家と同様に、納骨堂にいらっしゃるご家族様に対し、真心を込めて供養させていただいております。
納骨堂とは、その名の通り屋内にてご遺骨を納めることのできるお墓です。天候に左右されることなく雨天でもお参りすることができ、墓石のお掃除も不要です。また、継承者のいらっしゃらない方でも宣明院が永代に渡り供養を行いますので、安心してお入りいただくことができます。
宣明院納骨堂は最新鋭の「自動搬送式」です。ご契約時にお渡しするICカードを利用いただけば、365日気兼ねなく快適な環境の中でお参りいただけます。
納骨堂のご縁をいただいた大切なご家族様を、責任もってご供養するのが宣明院住職です。納骨堂の建物内には本堂はもちろん、ご葬儀やご法要を執り行うことのできる式場をはじめ精進落とし会場、エレベーター、駐車場も完備。充実した設備のもと、ご供養に関するすべてをサポートいたします。
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納骨堂外観
納骨堂カウンター
納骨堂ICカードタッチパネル
本堂
納骨堂
納骨堂芳名プレート
菩薩像の能書
永代供養塔
一般墓
すべてがそろって
※別途 年間護持会費 12,000円がかかります。
宣明院
住所：東京都江東区平野2-3-4
電話：03-3641-6681
最寄駅
東京メトロ半蔵門線 ／ 都営大江戸線
清澄白河駅 徒歩４分
東京メトロ東西線 ／ 都営大江戸線
門前仲町駅 徒歩10分
